この記事は 3 分で読めます
新規事業を成功させるために|立ち上げのプロセスやポイントを解説
企業活動を続けるには、新規事業を立ち上げ、成功させる必要があります。
しかし、新規事業はどのように立ち上げられるのかを知らない方もいらっしゃのではないでしょうか。
今回は、新規事業を立ち上げるプロセスやポイントを解説します。
目次
市場の変化に対応するためには、新規事業を立ち上げることが必要
企業が継続して利益を上げるためには、新規事業を立ち上げることによって市場の変化に対応する必要があります。変化する顧客ニーズや、潜在的なニーズに対応することができなければ、商品・サービスの魅力は低下していきます。
また、既存事業を続けるだけでは、他企業に模倣されたり、イノベーションによって淘汰されたりするおそれがあります。このようなリスクに対応するためにも、新規事業が必要です。
さらに、人材育成のために新規事業が立ち上げられる場合もあります。事業の計画立案から実行までを社員に経験させることで、実践的なスキルを育むことに繋がります。
現在では、新規事業の立ち上げをサポートする助成金制度も用意されています。助成金については、次の記事も参考にしてみてください。
新規事業を立ち上げるプロセス
新規事業は、次のようなプロセスで立ち上げます。
- 事業のアイデアを考える:顧客のニーズを探り、顧客の課題を解決できるアイデアを創出
- 事業化の可能性を検討する:需要があるか(市場性)、事業として成立するか(事業性)を検討
- 事業計画を構築する:目標設定やスケジュール管理など、具体的な計画の構築
- 社内のリソースを確保する:ヒト・モノ・カネやノウハウなどの準備
- 商品・サービスを開発する:実際の開発に着手
新規事業を立ち上げるプロセスについては、次の記事でより詳しく解説しているので参考にしてみてください。
また、事業のアイデアを生む方法については、次の記事も参考にしてみてください
新規事業の内容を決める方法
新規事業の内容を決める際には、次の2点を意識しておく必要があります。
- 既存事業とのシナジー(相乗効果)が狙えるか
シナジーとは、複数の事業が相互に好影響を与えることです。例えば、製造業の会社が流通業を立ち上げた場合には、商品提供を一貫して自社で行うことが可能になり、コスト削減などのシナジー効果が得られます。 - 他社の商品・サービスと比べた際にアドバンテージがあるか
既に市場に存在する他社と比べてアドバンテージがなければ、シェアを獲得することはできません。自社の強みを生かし、アドバンテージを得られる事業を選択する必要があります。
シナジーについては、次の記事も参考にしてみてください。
新規事業を成功させるポイント
初期投資を惜しまない
新規事業を立ち上げる際には、初期投資を惜しまないことが重要です。初期投資額が少ないと、事業が成長する前に失敗してしまいます。「事業が成功したら徐々に投資額を増やそう」とは考えず、思い切って投資しなければなりません。
また、事業のための人材の採用・育成への投資も惜しんではいけません。事業活動の基盤である人的リソースが不足すると、組織の不活性化やパフォーマンスの低下に繋がります。
検証サイクルを迅速に回す
はじめから完璧な事業をつくろうとするのではなく、立案から検証までのサイクルを迅速に回すことが必要です。事業の計画や準備に時間をかけすぎると、消費者のタイムリーな声を無視してしまう結果になりかねません。失敗と改善を繰り返し、事業の質を高めていく必要があります。
検証サイクルを迅速に回すための手法として、リーンスタートアップと呼ばれるものがあります。これは、最低限のコストで小規模な事業を始め、短期間で仮説の構築・検証を繰り返し、優れた事業を生み出すものです。市場の反応を細かく反映できる手法で、近年注目されています。
安易に商品の価格を下げない
事業がうまくいかないからといって、安易に商品・サービスの価格を下げてはいけません。想定していた価格より安く売っても、利益に繋がらないため事業の成功にはなりません。また、営業が商品を売り込む場合などには、安い商品は積極的に売り込んでもらえなくなります。
営業を味方につけてキャズムを乗り越える
新たに商品やサービスを開発した場合、まずは営業部などの社内において浸透させる必要があります。新商品に興味がある人とそうでない人の間にはキャズム(溝)があり、このキャズムを乗り越えなければ商品を積極的に売ってもらえません。キャズムを乗り越えるためには、新規事業に協力的で、周囲への影響力がある営業パーソンを味方につけることで、社内に新商品を浸透させることが有効です。
撤退の基準を明確にする
撤退する基準を明確にせずに事業を始めてしまうと、引き際が分からずに大きな損害を被ってしまうおそれがあります。また、事業が不調の場合のみならず、成長段階で事業を売却して利益を得るために戦略的に撤退する場合もあります。あらかじめ、事業から撤退も視野に入れて戦略を立てなければなりません。
いかがでしたか?
企業が持続・発展していくには、新規事業によって市場の変化に対応しなければなりません。
この記事を参考に、新規事業を立ち上げるプロセスやポイントを押さえておきましょう。
まずはこれだけ。新規開拓営業を始める時の心得
無料でダウンロードするために
以下のフォーム項目にご入力くださいませ。