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自律型人材とは?必要な理由やもたらす効果、育成のポイントを紹介
自律型人材という言葉をご存知ですか?近年、企業を取り巻く環境は目まぐるしく変化しており、それに対応できる人材として自律型人材の育成に取り組む企業は増えています。
この記事では、自律型人材が必要な理由やもたらす効果、育成のポイントを紹介します。
目次
自律型人材とは、自身の価値観に基づいて考え、行動できる人材のこと
自律型人材とは、上司から詳細な指示を受けなくとも自身の価値観に基づいて判断し、能動的に業務に取り組める人材のことを指します。自律型人材は責任感が強く、ミスや失敗にも自ら向き合い対応できます。そのため、自律型人材を育成することは、企業の対応力の向上につながります。
また、自律型人材は自身の価値観を持っているため、周りの雰囲気に流されにくく、独創的な業務を行うことができるという特徴もあります。
自律型人材が必要とされる理由
世の中の変化に対応できる人材が求められているため
顧客ニーズの多様化や企業の競争の激化などにより企業を取り巻く環境は大きく変化しています。企業が成長を続けていくには、このような環境の変化に自ら考えて対応できる人材が必要であるため、自律型人材が注目されるようになりました。
雇用形態が変化したため
自律型人材が必要とされるようになった理由として、雇用形態の変化も挙げられます。従来は、従業員に総合的なスキルを身に付けさせる「メンバーシップ型雇用」と呼ばれる雇用形態が主流でした。しかし今日では、専門的なスキルを持った「ジョブ型雇用」と呼ばれる雇用形態へと変わりつつあります。ジョブ型雇用では、専門的なスキルを身に付けなくてはいけないため、積極的に自分から行動できる自律型人材が求められるようになりました。
ジョブ型雇用については、以下の記事もご参照ください。
自律型人材がもたらす効果
管理職の負担が軽減される
自律型人材は、自主的に試行錯誤しながら業務に取り組めるため、こまめに指示を受ける必要が無くなり、管理職の負担は軽減されます。管理職は、これまで部下への指示などに使っていた時間を、彼らの成長を促すことに使えるようになります。
生産性が向上する
自律型人材は指示がなくとも自分で判断して行動できるため、指示を受けるまでの時間を待つことなく業務に取り組めます。企業が多くの自律型人材を育成すれば、無駄の少ない効率的な業務を行えるようになり、企業全体の生産性向上につながります。
多様なアイデアが生まれやすくなる
自律型人材は自身の価値観を持っており、独自のアイデアを生み出すことができます。そのため、自律型人材の多い企業は、意見交換などを通して多様なアイデアが得られ、イノベーションが起こりやすい環境づくりができます。
多様な働き方に対応できる
近年、テレワークや時短勤務、在宅勤務といった多様な働き方が注目されるようになり、取り入れる企業も増加しつつあります。これらの働き方は、自分自身を上手くコントロールする必要があるため、自分で目標を決めて能動的に行動できる自律型人材は多様な働き方に対応できる人材であると言えます。
自律型人材を育成する際のポイント
自律型人材の定義と企業の方針を共有する
自律型人材を育成する際には、目指すべき姿を従業員がイメージできるように、自社の求める自律型人材とは何かを明確に定義することが重要です。このとき、既に自律型人材に当てはまる行動ができている従業員をモデルとすることも効果的です。また、自律型人材の育成のために、企業の方針を共有して、行動の方向性を理解できるようにしておきましょう。
取り組みやすい環境を整える
従業員が主体的な発言や行動がしやすい環境を整えましょう。具体的には、失敗を必要以上に責めず、挑戦を後押しできるような環境をつくり、従業員の心理的安全性を確保することが重要です。挑戦しやすい雰囲気ができれば、従業員の自律性を育てやすくなります。
心理的安全性については、以下の記事をご参照ください。
フィードバックや評価基準の見直しをする
従業員が自律性のある行動をできているかについてフィードバックを行います。フィードバックによって振り返りを行う機会を与えることで、従業員の目標への理解を深められ、自律性向上に役立ちます。
また、評価基準の見直しも重要です。成果だけを評価する評価基準であった場合、従業員に失敗をおそれさせる原因になり、自律型人材の育成を進められません。挑戦したことやその過程を評価できるような基準を設定しましょう。
育成には手間や時間がかかることを理解しておく
自律型人材に必要な能力の獲得は、従業員の自発的な努力が欠かせず、容易ではありません。そのため、自律型人材の育成には手間や時間がかかることを理解しておきましょう。焦らずじっくり取り組むことが重要です。
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