データ分析

ビジネスにおける定性分析とそのフレームワークについて解説

定性分析はもともと化学分析の手法のひとつですが、ビジネスの場面でのデータ分析でも用いられる言葉です。
言葉を聞いたことはあっても、具体的にどのような分析手法なのかは知らない、という方もいるのではないでしょうか。

今回はこの定性分析について、必要なフレームワークもあわせて紹介します。

定性分析とは、ある物事を質的データによって分析・評価すること

ビジネスの場面における定性分析とは、ある物事を数字に表れない質的データによって分析・評価することを指します。

例えば「なぜその商品を買ったのか?」「サービスの利用をやめた理由は?」といった質問を用いて、顧客心理などの数字で評価できないデータを収集・評価します。

質的データは客観的な数字には表れないので、それを用いる定性分析では評価基準があいまいになり主観的な判断になる可能性がありますが、その分大局的で自由な判断ができる分析手法であるといえます。

定性分析の例

定性分析の代表例としては、インタビュー自由回答式のアンケートなど、消費者の生の声を収集できるものが挙げられます。

また、SNSを利用して消費者の声を収集するソーシャルリスニングという手法も有効です。

定量分析との違い

質的なデータを用いて分析する定性分析に対して、数値データ(定量データ)を用いて分析・評価することを定量分析と呼びます。

数字による分析であるため、定量分析では客観的でブレの少ない判断が可能です。しかし、正確な分析結果を得るためには多くのサンプルを確保することが必要になります。

定量分析については、次の記事も参考にしてみてください。

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定性分析を行うには、質的データを分類する基準となるフレームワークが必要

定性分析では数字という客観的な基準を用いないため、データの分析にあたって基準となるフレームワークが必要です。

ビジネスの場面で用いるフレームワークには多くのものがありますが、ここでは4つを紹介します。

PEST分析

PEST分析は、企業を取り巻く外部環境がどのような影響を及ぼすかを予測・把握するためのフレームワークです。

●Politics(政治的要因)
●Economy(経済的要因)
●Society(社会的要因)
●Technology(技術的要因)

外部環境をこの4つに分類して、自社にとって影響が大きい要因はどれか、優先すべき課題はどれかを考えていきます。

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5フォース分析

業界の構造を把握するためのフレームワークが5フォース分析です。

●買い手の交渉力
●売り手の交渉力
●業界内の競争
●新規参入の脅威
●代替品の脅威

という5つの要素から、業界全体の収益力を把握することができます

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VRIO分析

企業価値を把握するために用いるフレームワークがVRIO分析です。

●Value(経済価値)
●Rarity(希少価値)
●Inimitability(模倣困難性)
●Organization(組織力)

という4つの観点から、自社が持つ資源の強みや競争優位性を把握することができます

7S分析

7S分析も、企業診断を行うフレームワークです。

【ハードのS】
●Strategy(戦略)
●Structure(組織の構造)
●Systems(社内の仕組み)

【ソフトのS】
●Staff(人材)
●Skills(能力)
●Style(経営スタイル)
●Shared Value(価値観)

というように、評価の観点は、経営者がコントロールしやすい「ハードのS」とコントロールしにくい「ソフトのS」に分類されています。この7点に自社の要素を分類し、どこを伸ばすべきかを探っていくことになります。

 

フレームワークについては、次の記事も参考にしてみてください。

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まとめ

いかがでしたか?

定性分析は、数字では表せない顧客心理などを評価できる重要な分析ツールです。
主観的な判断になる可能性もありますが、客観的な評価が可能な定量分析と組み合わせればより有効活用できるでしょう。

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